「アジトテープス」リリースに寄せて① THE AGITO TAPES この度、「アジトテープス」というアルバムをリリースすることになりました。ソロアルバムです。と言うと、なんだかおこがましい感じがしてしまうのですが…まぁその、ひとりで作ったアルバムが出ます。もしよかったら、ぜひとも、どうぞ聴いてやってください。このアルバムはセルフレコーディングというカタチで制作したものになります。いわゆる宅録もそうですが、それは僕にとって日々の趣味というべきか、嗜好というべきか、道楽というべきか…そんな感じのとても身近な活動として行ってきたことでもあります。プラモデルが趣味の人、絵を描くのが趣味の人、手芸が趣味の人、スマホが趣味の人…内容は人それぞれ、日常的に取り組める趣味を持っている人はたくさんいると思います。僕の場合それが、音楽を作って録るということだったのです。思い返してみると、この嗜好の始まりは中学生の頃まで遡ります。当時の僕は、世のレコーディングがどんなふうに行われているのかなんて全くわかっていません。マイクで音を拾ってテープに録音しているんだろうなぁ、くらいの想像はついていましたが、詳しいことは何も知りませんでした。その頃、僕の中ではビートルズの大旋風が巻き起こっていました。それまでの自分の世界が真っ逆さまにひっくり返されて、ずっと酔っているような状態です。毎日時間の許す限り、それこそカセットテープが擦り切れてしまうまでビートルズを聴いていたわけですが、ある時不思議な感覚に気づきます。「ん?ジョンが2人いるぞ」と。それは、特にジョン・レノンが多用していたダブルトラッキングという手法で、ボーカルを2回録音してミックスされた音でした。「と言うことは、つまりはきっと、レコーディングってのは音を重ねて作っていくものなんだな」と、なんとなく多重録音という手法の存在を知りました。ビートルズ大旋風は間もなくして、僕にバンドをやりたいという衝動を引き起こしました。ビートルズを聴かせまくって勧誘に成功した同級生の友達とビートルズごっこのようなバンドの真似事を始めます。中学生なので楽器なんて買えないし、スタジオで練習するなんて概念は1ミリもなかったので、その活動内容はと言うと放課後、近所の公園でエアギターが基本です。そんな放課後の青空練習を日々繰り返すにつれて、そのエアギターバンドの息もだいぶぴったりと合ってきました。そこで僕はある提案をしたのです。「そろそろレコーディングをしてみないかい?」いや、そんなカッコいい言い方じゃなかったか…。「ラジカセで録ってみよーぜー」って感じだったと思います。かくして、このビートルズ風エアギターバンドは初のレコーディングに臨むのでした。その初レコーディングが多重録音だったのです。ー ➁へ続く ー関連記事があります「アジトテープス」リリースに寄せて➁「アジトテープス」リリースに寄せて③ 2026/09 記事一覧